今年の春闘の賃上げ率は、大企業で5%超え、中小企業でも4%超えとなりそうな見通しで、久しぶりに良い話がでてきています。これを受けて、明日、3月18日からの日銀の金融政策決定会合で、マイナス金利解除は決定という話もでています。 既にサラリーマンを辞めてしまい、賃上げには全く縁のない身分となっていますが、この話を聞いても特にうらやましいとは思いません。トマ・ピケティの「21世紀の資本」で実証された「r>g」という不等式、要は労働による賃金の伸び(r)より、投資のリターン(g)の方が大きいという冷酷な事実が証明されているからです。賃上げで5%を超えるような景気状況であれば、株式によるリターンは5%を…