『荀子』 アメとムチ
アメとムチという言葉は、嫌う人もいる。 しかし、人を動かす上で有効な手段である。 この、アメとムチをどうふるうか、その基本の考え方が『荀子』にある。 賞は過分であってはいけない。 また、刑は過重であってはいけない。 賞が過分だと、本来功績が無い者まで賞してしまう。 刑が過重だと、罪の無い者まで罰してしまう。 もし、不幸にも間違うとしたなら、賞が過分であってもいいから、刑が過重になってはいけない。 罪の無い者を罰するよりも、功績が無い者に賞を与える方が、まだましだからである。 部下を評価する時、今でも充分に通用する考え方である。 出典 (明治書院)新釈漢文大系5 『荀子 上』藤井専英著 399頁…
2018/06/05 00:00