深い悲しみと無限の愛

深い悲しみと無限の愛

僕には最初から澄み切った君の瞳しか見えていなかった キラキラした視線が眩しくていつも眼をそらせている僕がいた そしていつもみんなの輪の中にいる君に憧れと嫉妬を抱いていた どちらともなく言葉を交わすようになったのは同じ帰り道だったから 初めて君と歩いたとき僕の全身はただ小刻みに震えていた 公園の木々もそよ風もそこに咲いていた花もまったく覚えていない 助かったのは君がよく…