故郷は遠くにありて・・・忘れかけてた【遠い背景の記憶】原点回帰[116]【雌雄の光景】
この作品は、昭和39年六月号の「文芸」に一挙掲載されたもので、富島健夫氏は、すでに数多く青春小説を手掛けているが、同様の主人公を登場させながら大人向きの小説に仕立てている。しかし、学生運動にも参加せず、人生を深く考えることもせず、理想を持たない人の設定で、その点にこそ現代青年の病患を観、ありのままに抽出したに過ぎないが、この《ぐうたら》な青年が、口に正義や革命あるいは人倫を唱える偽善の徒たちよりはるかに自己の真実に忠実であると結論している。・・・・・・【解説文中より索引転載】・・・現実的に自分の学生時代の1ページに重ね合わせてみると、どこか似た様な経験をした場面が、描写されている気がする。・・・私自身は、学生運動終焉の頃であった。JPEG0915-0015~0915-0019P-27~P-354:ビガライ...故郷は遠くにありて・・・忘れかけてた【遠い背景の記憶】原点回帰[116]【雌雄の光景】
2023/01/31 07:00