微睡み

微睡み

つまるところ、体育の授業でチーム戦の競技をやっているときに、自分がミスをしたらどこからか聞こえてくる「ドンマイ」という言葉に、ものすごく助けられていたような気がする。背負っていた重い荷物が外されて、スッと心が軽くなったような。負の感情が消されるだけじゃなくて、何か次に進むためのモチベーションのトリガー的な役割までも担っていた。その言葉は“誰が”発したのかは全くもって関係なくて、もはやその言葉、すなわち母音と子音と喉を震わせて出てくる音だけで、こんなにも人の心が揺さぶられるのは、一体何なのだろうと不思議におもう。 言葉というものに、こんなにも敏感になったのはいつからだろう。先天的か後天的なのかも…