ベインキャピタルが仕掛けた「大江戸温泉リート投資法人」はやや香ばしい匂いがする
要点:全国に31の温泉旅館を経営する大江戸温泉ホールディングスが、今年8月に温泉特化型リートを上場させます。仕掛けたのは米投資ファンド大手、ベインキャピタル。リート市場に上場して調達する資金はおよそ200億円です。ベインキャピタルは2015年3月に非上場の大江戸温泉の全株式をおよそ500億円で買収していました。企業価値(業績)を上げて上場させるのかと思いきや、リートを組成するというまさかの変化球。業績を急回復させる目処が立たず、不動産を転がす作戦なのですね。でも、大江戸温泉というウワモノ(運営会社)に、どれほど不動産価値向上力があるのでしょうか、という話。 ■大江戸温泉はホテルニュー岡部の物件…
2016/07/30 10:37