認知的不協和 #2
高校に入学し、ヒョリンと再会した時、少しは期待した。運命なのかもしれないと。僕は、小さな箱に一緒に過ごした時間の欠片を詰め、引き出しの奥に忍ばせていた。コレクションは、日を追うごとに少しづつ増えていった。時々、それを取り出しては眺め、また元どおりの場所にしまいこむ。思えば、僕らの関係も同じようなものだった。だからーーー。「私たち、本当に付き合っていたのかしら?」ヒョリンが涙目でぶつけるその言葉に、...
2019/09/27 21:00
2019年9月 (1件〜100件)
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