第90話「声」

第90話「声」

その夜、Y氏と後輩は一台の車に乗って廃病院に到着した。二人は今日からこの場所で、見 張り役の警備を任されたのだ。 「先に君が入り口で見張りをしてくれないか。一時間経ったら交代しよう」 Y氏はそう言って車に残り、後輩は入り口に向かった。静寂の中で夜が深まって行く...。...