笑いとブラックジョーク満載の60秒で読み切れる超短編です。ラスト一行に秘められた奇想天外な結末とは?
人の数だけドラマがある。日常のちょっとした出来事の中に意味深な人生を垣間見てハッとする瞬間を、わずか300字に綴っています。待ち合わせや暇つぶしに読んでいただければと思います!
ドクターKは遂に透視薬を完成させた。 「先生、素晴らしい発明です」 「確かに。では、さっそく効果を試してみよう」 ドクターKの見守る中で、助手は透視薬の一錠を服用した。 「先生、驚きです。先生の服が透けて見えます」 「では、もう一錠」 助手はドクターKに言...
ある日、Y氏の盗撮行為が発覚した。 「申し訳ありません。二度とこの様な事は...」 Y氏は深く反省して何とか事なきを得た。 だが数日もすると、再び盗撮の虫が騒ぎ始める。 ―何か上手い盗撮の方法はないか― Y氏は妙案を思い付き、あるドクターに相談を持ち掛けた。 ...
ある金曜日の夜中に、Y氏の虫歯が突然うずき始めた。 家にあった痛み止めの薬を飲んで直ぐに治まったが、数時間で薬が切れると再び痛み出す。 そして又薬を飲むという応急処置を繰り返している内に、やがて薬が効かなくなってしまった。 ―困ったものだ。土日は歯科医が休みだし......
夏の炎天下、道端でうずくまっていたY氏に、偶然居合わせた年若い女性が声を掛けた。 「大丈夫ですか。熱中症かもしれません」 女性はY氏に付き添い、適切な処置を施した。そして、三十分もするとY氏は回復した。 「本当に助かりました。せめてお礼だけでも...」 「気にしな...
「お母さん、今日はいい天気ね」 K子が優しく声を掛ける。小春日和の下で、K子は車椅子を押しながら桜の並木通りを歩いて いた。 母は余命半年の宣告を受けている。まだ四十八歳の若さだ。母はK子を出産して直ぐに離婚 し、女手一つでK子を育てた。そしてK子は一流企業に就職...
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