恋愛の暴力性について考える

恋愛の暴力性について考える

BLは好きだけれど、たまに暴力に対する感覚の相違で読むのがキツくなったりする。最近有名な某シリーズを読もうとして2冊で挫折してしまった。過去に挫折してきた作品群と照らし合わせると、自分はどうやら「王子様」の「告白」から始まる物語は苦手らしい。告白のシーンから始まって過去に遡るならまだしも、「告白された」→「さあ、どうする?」と突然未来に進まれるとついていけなくなってしまう。これは自分の中に「王子様に告白される」というロマンスが無いからだろう。むしろ、ヒエラルキー上位の人間に唐突に愛情を押し付けられ、考えもまとまらないうちから周囲に祝福されるなど暴力ではないかと思ってしまう。王子様の告白に至る経緯を説明してもらえれば納得しようもあるのだが、そうでなければ冒頭から作者の意図しないところで勝手に戦争モードに突入してし...恋愛の暴力性について考える