【ブックガイド】ノーベル文学賞作家カズオ・イシグロの最新作「クララとお日さま」を含む長編小説8冊レビュー
※2021年10月20日最新作「クララとお日さま」レビュー追記 カズオイシグロを知ったのは、確か、村上春樹と柴田元幸の対談だったか、翻訳に関する共著だったかを読んだ時だったと思う。2人が好きな作家なら間違いないだろうとすぐに代表作『わたしを離さないで』、短編集『夜想曲集』を読んだ。 そこから間が空いてしまったが、2017年ノーベル文学賞を受賞したことにより、また読み始め、日本語翻訳されている長編小説は一通り読んだ。 カズオイシグロは日系イギリス人小説家。長崎で生まれ、5歳の時に父親の仕事の関係でイギリスに渡った。その後、英国籍を取得し、ロンドンに住んでいる。 長篇デビュー作『遠い山なみの光』王…
2021/10/20 20:00