「1+1=2」はいつも正解とはかぎらない

「1+1=2」はいつも正解とはかぎらない

「あたりまえ」とされていることを 斜め上からながめることを 図書館の本から教わった。 小学生の頃だった。本のタイトルも筆者も覚えていない。数字だけで足し算すると「1+1=2」 だけど米1リットルと水1リットルを ひとつの容器に入れると 2リットルにはならない。だよね!そうだよね!興奮気味に家族や友達に その「真実」を語った覚えがある。 まわりの反応の薄さも かすかに記憶に残っている。理屈と現実の誤差である 「すきま」があるから 生身の人間や物質の世界は 計り知れなくておもしろい。その頃も今も 「あたりまえ」をそのまま 鵜呑みにしない観察眼を いつも使いながら暮らしている。イタリアにも同調圧力は…