実験室では、硝酸カリウムや硝酸ナトリウムに硫酸をそそぐ方法で硝酸をつくっています。レトルトに、粉にした硝酸カリウムを30gほど入れ、これに濃硫酸20立方センチを加えます。レトルトは石綿金あみか砂ざらの…
分子式や組成式のように、物質をあらわすのに元素記号を使った式を、化学式といいます。化学式を使って化学変化をあらわすと、いろいろなことを一度に示すことができて、非常に便利になります。水素と酸素とから水が…
水よりも比重の大きなものと小さなものが混合しているような場合は、混合物を水に入れてかきまわすと、2つの物質が分離できます。また、水のかわりに、濃い食塩水の中に入れて、浮く物と沈む物とに分離する方法もあ…
人間の体は、表面が皮膚で包まれているため、中の様子が、少しもわかりません。そこで、中の様子を知るために、解剖といって、死んだ人の体を、メスとはさみで切り開いてみるのです。皮膚をその下にある皮下脂肪と一…
こく類:米・麦・アワ・キビ・豆などがあります。これらの種子は、炭水化物を多く含みますが、豆をのぞいて、脂肪は、あまり含まれていません。多い物でも、カラスムギの5%、コーリャンの4%です。げん米では3%…
硝酸HNO3は、アンモニアNH3を空気とまぜ、約800度に熱した白金触媒の上で燃やしたものを水にとかして作ります。このときの、化学変化は、非常に複雑ですが、まとめると次の式のようになります。NH3+2…
水素分子や酸素分子の一個は、それぞれ、水素原子、酸素原子が2個ずつ結びついてできています。水素分子や酸素分子を記号であらわすには、それぞれの元素記号を使って、H2、O2、とあらわしています。2Hとか2…
100立方センチの水と、100立方センチのエチルアルコールを混合すると、200立方センチにはならず、約185立方センチになります。水に食塩や砂糖を溶かした場合の体積について考えます。大形の試験管に水と…
食品の中には、ビタミンなどの栄養素がたりないものがあります。このような食品に、たりないビタミンを加えて、栄養価を高くする方法がおこなわれています。白米にビタミンB1やB2を加えた強化米、マーガリンにビ…
牛や豚のあぶら身を、鍋で温めると、油がとけてでてきます。これは、みなさんもよく台所で観察したことがあると思います。いりとり法は、このように原料を熱してしぼうのまわりの組織を壊し、脂肪を溶かし出す方法で…
硫酸は、脱水作用や酸化作用をもっている薬品のうちでは、もっとも安いので、利用範囲が非常に広く重要な工業薬品です。硫酸の大部分は、肥料の原料として扱われます。硫酸とアンモニアからつくる硫酸アンモニウムは…
水素の同位体のうち、三重水素は原子核がこわれやすく、放射能をもっています。たいていの元素には、放射能をもった同位体があって、とくに放射性同位体と呼ばれています。ストロンチウム90・セシウム137・コバ…
水に食塩をとかしたとき、物質の重さや体積はどうなるでしょうか?ビーカーに50gの水をはかりとり、これに食塩15gをはかってとかし、完全に溶けおわってから混合溶液の重さを測定してみます。この場合、混合物…
よく知られているビタミンに、ニコチン酸・ビタミンB6・パントテン酸などがあります。これらは、いずれも、皮ふなどの栄養に必要なビタミンで、動物の肝臓・肉・魚・脱脂粉乳・ダイズなどにたくさん含まれています…
動物では、しぼうはおもに、皮下しぼう貯蔵組織という部分、ときには、肝臓などにたくわえられています。ふつう、陸産動物しぼうと、海産動物しぼうの2つに分けられます。しかし、これらの性質は、かなり違っていま…
水をふくまない純粋な濃硫酸は、ねばりけのある無色の液体で、比重は1.84です。硫酸は、どんな割合にでも水と混ざります。水にその5分の1の容積の硫酸をくわえたものは、濃硫酸ほど危険ではないので、使用に便…
原子核に含まれる陽子と中性子の数とをたしたものを、質量数といいます。いま、ここに、陽子が一つで、中性子の数がそれぞれ、0・1・2の、つまり質量数が、1・2・3と違う原子核をもつ3つの原子があるとします…
ナフタリンやパラジクロルベンゼンは、一定のゆう点をもっています。ナフタリンとパラジクロルベンゼンの2物質を混合して、その混合物のゆう点を調べてみました。ナフタリン8gとパラジクロルベンゼン2gの割合で…
ビタミンB2:ビタミンB2は、水に溶けるビタミンで、人間が成長するときに、なくてはなりません。これが、たりなくなると、成長が悪くなるばかりでなく、口角炎というくちびるがただれる病気をおこします。このビ…
植物性しぼうをとりだす方法には、圧さく法・抽出法などがあります。圧さく法は、ダイズ・ゴマ・ナタネ・ラッカセイなどから油をとるときにもちいられます。これは、これらの種子を粉のように細かくくだいて、水蒸気…
イオウやイオウを含んだ鉱石を、空気を通しながらやくと、二酸化イオウSO2ができます。硫酸H2SO4は、二酸化イオウを空気中の酸素で酸化して、三酸化イオウSO3とし、さらに水を反応させてつくります。しか…
原子核には、その原子がもつ電子の数と同じ数の陽子と呼ばれる粒といくつかの中性子とが、しっかり結びついて含まれています。陽子と中性子とは、重さは同じですが、陽子が陽電気をもっているのに対し、中性子は電気…
水やアルコールは、その体積の大小にかかわらず、同じ温度で沸騰します。水とエチルアルコールを混ぜ合わせたものの沸騰する温度には沸点があるのか調べてみます。水1に対してエチルアルコール1体積の割合に混合し…
ビタミンB1は、水にとけるビタミンです。炭水化物が、体の中で栄養にかわるとき、ビタミンB1がなくてはなりません。ですから、毎日でんぷんをたくさん食べる人は、ビタミンB1もたくさんとらなければなりません…
植物からとりだされる脂肪を、植物性しぼうといいます。植物では、脂肪はおもに種子にたくわえられています。植物性しぼうの多くは、普通、常温で液体になっています。しかし、うすい層にして、空気中にさらしておく…
塩酸や塩化水素は、アミノ酸しょうゆなどの調味料の製造や、塩化アンモニウムなどの薬品の製造に使われています。また、塩酸は、金属のさびを溶かすのにも利用されますが、合成繊維や合成樹脂の原料として重要な塩化…
原子は、小さいものですから、原子が考えだされたころには、ただ、丸くて固い玉のようなものだと想像するだけでした。研究が進むにつれて、原子のつくりもはっきりしてきました。1913年に、デンマークの物理学者…
塩化ナトリウムや炭酸ナトリウム・水酸化ナトリウムなどのナトリウムの化合物の水溶液を、白金線につけて、ガスバーナーの炎の中に入れて熱すると、炎は黄色にそまります。これは、これらの化合物の中に共通にあるナ…
ビタミンAは、目や肝臓の働きをたすけたり、体の抵抗力を強めたりする働きがあります。人間が成長するにはとても必要なものになります。昼間はなんともなくても、夜になると目が見えない、鳥目という病気があります…
せまい意味で、脂肪というのは、バターや牛脂、ラードのように、常温で固体のものをさします。そして、ごま油、魚油のように常温で液体のものを、しぼう油、または油として、脂肪と区別しています。しかし、この区別…
実験室で塩酸を作る場合には、塩化ナトリウムに硫酸を注ぐ方法が使われます。塩化ナトリウムNaCIをフラスコに入れ、ろうとの口から硫酸H2SO4を注いで、フラスコの底を静かに熱すると、塩化水素が発生します…
原子やふつうの分子の1個1個は、目には見えないし、顕微鏡を使っても見ることができないほど小さい粒になります。原子1個の大きさは、だいたい、直径が1億分の1センチメートル、重さが1gの1兆分の1のさらに…
長さ、太さが等しく、種類の違う金属線に豆電球をつけ、電気をとおして豆電球の明るさを比べてみます。金属線として、銅線・鉄線・ニクロム線を使うと、銅線につないだ豆電球は明るくつきますが、鉄線の場合はそれよ…
ビタミンは、人間の体の調子をととのえたり、成長をうながしたりする働きがあります。人間の体を機械にたとえると、ビタミンは、この機械にさす油だといえます。ビタミンのとりかたがたりないと、体が疲れやすくなっ…
セルロースは、植物の細胞をとりまくかべを作っている主成分で、多糖類の一つです。衣料として使うワタは、ほとんど純粋なセルロースです。セルロースは、水や、うすい酸、うすい塩基には溶けませんが、強い酸にあう…
塩酸HCIは、塩化ナトリウムの電気分解でできる水素と塩素から塩化水素をつくり、これを水にとかしてつくります。塩化水素は、黒鉛でできた耐火性のふとい円筒の中で、水素を塩素で燃やしてつくります。できた塩化…
水をこまかく分けていくと、水の性質をもっていて、しかも、これ以上分けると、もう水の性質がなくなってしまうような小さな粒になります。このような、物質の性質をなくさないもっと小さい粒を、その物質の分子とい…
食塩水を浅い皿の上に移し、日のあたるところに出しておくと、水は次第に蒸発し、中から同じ形をしたたくさんの結晶があらわれます。この結晶は、食塩を使えば、誰がやっても、どこでやっても、同じ形のものしかでき…
カルシウム:歯や骨は、カルシウムからできております。カルシウムは、血液にも含まれています。これは、病気に対する抵抗力を増したり、体の中にできた、いろいろな酸を中和する働きをしています。食べ物としては、…
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