永愛の時10〜私の知る人〜

次の日の朝、ウンスはまたお粥を乗せたお盆を運んでいた。今日の空は曇模様。まるでウンスの心を表す様にどんよりと暗い雲が大空を覆う。ウンスは足を止めるとそんな空を…

永愛の時 9 〜不確かな記憶〜

薄暗い部屋の中に差し込む一筋の光に埃の塵がキラキラと輝きながら宙を舞う。明け渡した筈のヨンの執務室は出た時のまま何一つ変わってはいない。何だ。王はまだ俺に未練…

永愛の時 8〜愛しい眼差し〜

「はぁ‥ふぅ‥」ウンスは典医寺の奥の薬草園で身を屈め、薬草を手に取りながら無性に溜息ばかり吐いていた。「あんたは‥誰だ。」その言葉が頭から離れない。ウンスの後…

ななすけのぼやき〜怒涛以上の夏休み〜

皆様おはようございます。ななすけです子供達にとり、楽しい楽しい夏休みそして親にとり恐怖でしかない夏休みやっと終わりましたね。世のお母様方、本当に大変お疲れ様で…

永愛の時 7〜母の面影〜

「あんたは‥誰だ。」その言葉を聞いた途端ウンスの中の時が止まった。「ヨン‥何を言ってるの？まさか‥」まるで他人を見る様な冷たい視線に激しく胸を締め付けられ、「…

永愛の時 6 〜心から愛する人〜

ヨンの脈が全く感じられない。微かだった息も途絶え、身体から完全に生気が消えた。「ヨンッ！駄目だ。死んではならぬ！」そんなの駄目よ。酷過ぎる。「て、て、大護軍っ…

ななすけのぼやき〜グルっぽ閉鎖のお知らせ〜

皆様お早うございます。今日もまたまたグルっぽのお知らせです。「皆んなでNAGOMUヨン♡会」は5月31日をもちまして終了致します。皆様長くのご愛好本当にありが…

ななすけのぼやき〜グルっぽに関する重要なお知らせ〜

皆様お早うございます。ななすけです。今日は私のグルっぽに入って下さっている方にお知らせです。「皆んなでNAGOMUヨン♡会」は5月31日で終了致します。詳細は…

永愛の時 5〜母と子〜

ヨンは一人川辺に立っていた。春の野。辺り一面黄色の花が風に揺れる。川面はキラキラと輝き新緑は生茂り、川の向こう側は山々が連なる長閑な景色が広がる。ヨンは眼を細…

永愛の時 4〜一点の光〜

此処は皇宮典医寺。寝台に無力に横たわるヨンの息はか細く命は既に風前の灯火。高麗一名医のチャン侍医があらゆる手を尽くしても、もう成すべき術は尽き果てていた。「脈…