新しい物語の始まり

新しい物語の始まり

♪♪♪部屋中に、ヒグラシのスマホの着信音が鳴り響いた。「も・・・もしもし・・・お母さん?なに?こんなに朝早く・・・」上半身を起こして話をするヒグラシの横で、俺は捲れ上がった掛け布団を手繰り寄せた。「ウソ!マジっ・・・うん、分かった。ちょっとぉ、モリヒ