東京ミドル期シングルの衝撃―「一人」社会のゆくえ 宮本みち子・大江守之[編著]2024
既往研究では、ミドル期シングルの総体は明確なリスク集団ではないが、高齢化に到達したときに経済的困窮や社会的孤立に陥るリスクが高い可能性があるという点だ。シングルは既婚者より親への支援が上回り、特に女性は半数近くが親の介護を引き受けようとしている。日本の親密圏は親や兄弟の比重が大きい。西洋では多様な結婚やパートナー関係が中心で、国家がそれを家族と同等に保護しサービスを付与している。第2世代(1956~85生まれ)のミドル期の一番の特徴は未婚化で、2020年のシングル率は男31%、女23%で30年前の3倍。ミドル期シングルの人間関係は仕事関係が中心だ。地域社会との関係は希薄だが、多くのシングルたちは、煩わしいのでなければ地域での関係があってもよい、むしろあった方がいいかもともっている。男4割、女2割が人間関係...東京ミドル期シングルの衝撃―「一人」社会のゆくえ宮本みち子・大江守之[編著]2024
2024/09/30 17:34