平和あってこその野球、いよいよあすからキャンプイン
胸が躍る。あすプロ野球はキャンプインを迎える。広島東洋カープにはファンならずとも注目が集まりそうだ。連覇の課題は「黒田抜き」の投手陣か。沢村賞を受けたジョンソン投手が今季も大黒柱となるのは間違いない。球春を前に、栄誉のある賞の名を今一度思い起こしたい。プロ野球草創期の名投手・沢村栄治である。1日で生誕から100年。出身地の三重県伊勢市で記念の「全力石」が除幕される。空に向かって左足を大きく上げる。知られるフォームは全力投球そのものだ。最盛期にには約160㌔出たらしい。1934年の日米野球では弱冠17歳にしてベーブ・ルースらをきりきり舞いさせ、球界の伝説となった。その先の悲劇には胸が詰まる。巨人で初代MVPとなるが招集令状を受ける。中国戦線で重い銃をかつぎ、手榴弾を投げ続けて肩を壊した。復員しても球威は台無し。ついにチームを解雇され、軍需工場で働くまでに。3度目の招集で南方に向かう途中、2..
2017/01/31 08:09