【一線の湖】 感想
一線の湖砥上裕將講談社『線は、僕を描く』の続編。大学4回生になった主人公青山くんを描いた作品です。もちろん、裏主人公は青山くんの師匠湖山先生(だと思います)。今作も湖山先生を通じてたくさんの気付きを得るために楽しみに読みました。さて、そんな本作品、読む前は前作の続編なので青山くんには絵師として紆余曲折しながらも約束された未来があるものだと思っていたので、青山くん無双を楽しみにしていたというのも本音です。でも、敢えてネタバレすれば、そんな話ではございません。むしろそんな俗世間みたいな野暮なことを期待した私がアホでございました。そんな生易しくて最後もただのハッピーエンドなんていうのは本作品が描いた線ではなかったはずなのにということを思い知らされました。本作品はまさに『線は、僕を描く』の続編にふさわしい作品であ...【一線の湖】感想
2023/12/27 10:27