砥上 裕將『線は、僕を描く』 感想
線は、僕を描く(講談社文庫)砥上裕將講談社「難しい話をしても仕方がない。ともかく最初は描くこと。成功を目指しながら、数々の失敗を大胆に繰り返すこと。そして学ぶこと。学ぶことを楽しむこと。失敗から学ぶことは多いからね」2年前に読んで以来、何回も読み返してしまう作品です。この作品の感想をどこまで伝えきれるのかはわからないですが、ここ2年の私の1番のオススメ作品ですので、よろしければ読んでお付き合いください。(1)あらすじ両親を交通事故で失い、喪失感の中にあった大学生の青山霜介は、アルバイト先の展覧会場で水墨画の巨匠・篠田湖山と出会う。なぜか湖山に気に入られ、その場で内弟子にされてしまう霜介。それに反発した湖山の孫・千瑛は、翌年の「湖山賞」をかけて霜介と勝負すると宣言する。水墨画とは、筆先から生みだされる「線」の芸術...砥上裕將『線は、僕を描く』感想
2021/11/24 00:22