「元禄忠臣蔵」げんろく ちゅうしんぐら 4-1

「元禄忠臣蔵」げんろく ちゅうしんぐら 4-1

一段目「江戸城の刃傷」、二段目「第二の使者」、三段目「最後の大評定」は、ここです。1項目で全段書こうかと思ったのですが、もともと初演時も1段ずつ別個に上演されており、時間的にもおそらく完全な通し上演は不可能だと思われます。4つほどに分けて上げてみます。昭和9年初演の、比較的新しい作品です。明治以降、歴史に忠実に設定、演出する、「活暦(かつれき)」という流れが一時歌舞伎の主流になったことがあります。いわゆる「新作」と呼ばれる歌舞伎作品には、この系統のものが多いです。「元禄忠臣蔵」は、その最高峰の作品と言って間違いはありません。膨大な資料を駆使して史実に忠実に作られた内容でありながら、お芝居としての面白さやキャラクターの魅力は損なわれていない傑作です。「活暦」の第一人者である真山青果(まやませいか)先生の作です。松...「元禄忠臣蔵」げんろくちゅうしんぐら4-1