山本文緒さん 「なぎさ」を読んで
山本文緒さんは、初読み。本屋を覗いていたら、かもめが飛ぶ美しい海の風景の表紙に見せられつい購入。そしたらサイン本でした。親子間、夫婦間、友人関係、会社関係の全てどこか傷があったり、すれ違いの関係に、読んでいて胸がつまってしまう。人生うまく回っている人もいれば、負のスパイラルから抜け出せない人もいる。それでもハッピーエンドで終わるのが「癒しの本」の世界だけど、この作品ではプチ幸せの光明しか見出せない。きっとそういう(僕等から見ると)辛い人生(でも本人はそう思っていないかもしれない)を送る人達もいるんだろうなぁ。と、思わせる作者の力量に感服。舞台が横浜とか横須賀とかのメジャな街じゃなく、京急久里浜というのも珍しい。山本文緒さん「なぎさ」を読んで
2015/04/30 13:28