「Feelings」が導くかっこいい二人についての話
ブラジルポピュラー音楽界(MPB)のレジェンド、カエターノ・ヴェローゾが2004年にリリースしたアルバム『A Foreign Sound』は、その日本盤タイトルである『異国の香り~アメリカン・ソングス』が示す通り、全曲英語で歌われる古今のアメリカン・ポップ・ソングのカバー集だ。ジャズのスタンダードからボブ・ディランやスティーヴィー・ワンダー、果てはニルヴァーナまで、全23曲がカエターノ流のMPB的文脈でバリエーション豊かに詰め込まれている。タイトルである「Foreign Sound=異国の香り」は、アメリカ音楽の側から見たスタンス(異国=ブラジル風)を表したものなのだろう。カエターノ関連のアル…
2020/11/29 22:50