「鉛製給水管」健康被害の恐れ、全国になお200万件超…国は2004年に「早期の完全撤去」
鉛製給水管健康被害の恐れがあるとして国が2004年に早期の完全撤去を掲げた鉛製給水管(鉛管)が、23年3月時点の上水道の契約ベースで200万件超あり、06年の初調査時(約500万件)から約6割減にとどまっていることが日本水道協会(東京)の調査で判明した。宅地では大半が私有財産で自発的な交換に委ねられていることが背景にあり、完全撤去の見通しは立っていない。鉛を過剰摂取すると、腹痛や神経のまひなどの症状が出る。国は04年6月に策定した「水道ビジョン」で鉛管を「早期にゼロにする」と打ち出した。同協会は05年度から全国の水道事業者(自治体など)を対象に3月末時点の残存件数や延長(長さ)を調査。06年の約508万件に対し、24年10月にまとめた23年3月の統計(1388事業者)によると、残存件数は約203万件だった...「鉛製給水管」健康被害の恐れ、全国になお200万件超…国は2004年に「早期の完全撤去」
2025/02/14 15:19