若山牧水と園田小枝子
牧水は早稲田大学に通っていた21歳の時に、神戸で偶然にも園田小枝子と出会います。同郷である友人日高園助の恋を成就すべく、牧水は神戸の赤坂家に乗り込んだのですが、そこに親戚である小枝子がいたのです。小枝子は広島出身ですが当時は結核の療養のために須磨に来ていました。この偶然の出会いが牧水の人生を悲惨なものにしますが、この出会いがなければ牧水の様々な恋愛の短歌は生まれなかったかもしれません。小枝子はその後広島へは戻らずに、東京で勉学に勤しんでいた赤坂家の三男である3歳下のいとこの庸三と同じ下宿に住み始めます。こうして牧水と小枝子の恋愛が始まりました。その後二人の交際は5年にも及ぶことになるのですがその大半を牧水は寂しさと不安とジェラシーとで過ごしました。当初小枝子はなかなか心を開こうとしません。実は、小枝子は人妻で広...若山牧水と園田小枝子
2018/09/21 17:24