情趣、殺がれる

情趣、殺がれる

カメラも持たずに線路端に立った日々から数えると、道内鉄道の半世紀あまりを眺めて来たことになる。それが、趣味的に「愉し」かったのは、せいぜい70年代後半までのことで、1980年10月改正から此の方は情趣の殺がれるばかりと感ずる。特に近年はその思いが色濃い。機関車屋にしてみれば、貨物輸送システムの一大転換だった1984年2月改正や、国有鉄道の民営化を見据えた1986年11月改正に打撃を受け、特に後者以降に函館山線や釧網...