ミキスとサキス

ミキスとサキス

ギリシャを代表する作曲家ミキス・テオドラキスはこの7月で90歳になります。この偉大な人物を作曲家と「限定」することは実に馬鹿げています。若い時はそのダイナミックな指揮のスタイルから踊る熊というニックネームで有名だった彼、クラシックを学んでいた彼が抵抗運動のために書いた数々の名曲は独裁政権下のギリシャで聴くことさえ禁止され、彼自身拷問を受けたり、ギリシャの寒村で幽閉され、国連などの努力の末に国外に亡命し、のちの首相アンドレアス・パパンドレウ、文化相メリナ・メルクーリと共にPASOKを立ち上げ、民主化を成し遂げるという、現代ギリシャ史の生きる化身のような人物です。今年は彼の90歳を祝う様々な催しがギリシャ中で行われています、3月頃だったでしょうか久しぶりに『アクシオン・エスティ』全曲の記念公演を開くというスミルナ市...ミキスとサキス