2022年4月
金融機関に勤めていると、いろいろなことがある 4 相続は難しい
☆30年ほど前の話。初めて支店長になった時の事。支店は、名古屋に近い幹線生活道路沿いにあった。区画整理されて急速に市街化され、地価も急上昇していた。支店の土地も、購入時は坪50万円だったらしいが、私が支店長当時は坪75万円だった。400坪近い敷地で、相当な金額だ。支店の周りも市街化され、支店の業績も急速に伸長していた。☆市街化されて地価が高騰すると、相続でいろいろな問題が発生する。Aさん宅は、支店と道路を挟んだ反対側の道路沿いにあり、同居するお父さんが300坪の宅地と宅地並み課税をされた農地等を持っていた。左右の土地には5階建てのマンションが建築され、1階は飲食店等の入居していた。自宅以外の土地(農地)は、ここから離れており、市街化調整地域で開発が制限されていた。市街化調整地域は開発が大きく制限されており、農地...金融機関に勤めていると、いろいろなことがある4相続は難しい
☆38年ほど前、名古屋市内の店に異動した。渉外担当者として、自転車で住宅地を戸別訪問していた。当時の渉外担当者のメインの仕事は、預金集めだった。訪問担当地区の普通預金残高を調べていたら、Aさんの2,000万円の残高に吃驚した。当時は、バブル経済の少し前で、定期預金の1年定期も5.85%であったと思う。税引前の利息は、2,000万円×0.0585→117万円となる。2,000万円の定期預金が新規獲得できれば、1ヶ月の獲得目標の半分近くを獲得することになる。やった、と思って、地図で調べた住所へ粗品を持って出かけた。今ならグルーグルアースで調べられるが、当時は住宅地図で調べられるだけ。住宅地図では、小さな家かな?と思ったが、何と築50年以上の古い4軒平屋長屋の一軒だった。玄関の木製の引き戸も古くて建付が悪く、力を入れ...金融機関に勤めていると、いろいろなことがある3
☆さて、Bさんの葬儀後、Aさんが窓口に来られた。葬儀資金を作るために解約した定期預金を、元通りに戻して欲しいと。実は、Bさん名義の定期預金を解約してBさん名義の普通預金に入金し、規定内の金額を葬儀資として払出していた。Bさんの普通預金から払い出した金額を、同居している息子さんの普通預金から入金して、定期預金を解約しなかったことにして欲しいと。事情を聴くと、先妻の3人の子供たちに黙ってBさんの定期預金を解約したことに、3人が立腹し、「勝手に解約して、元通りにせよ!」と主張したらしい。聞くにしても遠くにいるし、年に1回も顔を出さず、Bさんの介護も私や同居する息子夫婦が面倒を看ているのに、と涙ながらに窓口で泣かれる。私は、自分の子供たち以上に3人を立派にしなければと思い、一生懸命に育てたのに、と泣かれる。ロビーにおら...金融機関に勤めていると、いろいろなことがある2
☆信用金庫に勤めていると、いろいろなことがある。お客様に寄り添えば寄り添うほど、聞きたくないことも、仕事に関係ないことも、困ることも、兎に角いろいろとあった。37年間も勤めておれば、いろいろあるのも当然。友達は都市銀行(今のメガバンク)に勤めていたエリートで、同じ金融マンでも聞く体験談は全く違う。海外勤務もあり、大手企業を担当していたので、地域に密着した中小零細企業を相手にしていた私と違うのは当たり前。たまに会うこともあるが、話が噛み合うことも少なく、自然と疎遠になっている。私は地域の役員も引き受け忙しくしているが、友達はゴルフに海外旅行(今は行けない)にと、悠々自適の余生を送っている。心の中の、真実は伺い知れない。☆さて、何を書こうか。金融機関の窓口では、相続についての問題がよくでる。34年ほど前の話で、初め...金融機関に勤めていると、いろいろなことがある1
☆昨日は雨模様で肌寒い一日だったが、今日は小春日和を超える暖かい一日。新型コロナを忘れさすような穏やかな日だが、仕事へ行くにはマスクが必要。訪ねた顧問先でも社員全員がマスクをし、社長と昼食を食べに行ったレストランも、食べる時以外はマスクをしている。協調性が高いというのか、同調バイアスの強さには本当に関心をする。テレビで見る米国や欧州の映像ではマスク姿が少ないが、東南アジアの映像ではマスク姿が多い。でも、日本ほどの同調バイアスは働いていない。私が住んでいる田舎でも、外出時には必ずマスクをする。田舎の人のいない畑仕事で、マスクがいるのか?と思うが、マスク姿が多い。同調バイアスが強すぎると、異なる考えや意見を受け入れる寛容さを失い、排除する方向に進む。昔の大東亜共栄圏の夢のように、日本が正義の味方・解放者で外国は悪と...春日和で、桜も満開
☆40年ぶりに、信用金庫に勤めていた当時に飛び込みセールスをした会社の現社長に、ある会合で偶然に出会った。当時の私は30歳代で、この社長も将来の後継者であった。当時、従業員は20人近くいたが、今は5人の家族経営だとのこと。この会社は地元でも事業内容が良好な陶磁器商社で、堅実な経営として知られていた。地場産業の陶磁器産業は今では元気がなく、最盛期の1/5とも1/10ともいわれている。☆社長の話では、当時よりも会社はスリムにしたよ、無駄な金は使わない、とのこと。同業者は利益が出たといって在庫を積み上げているが、当社は元々在庫は少ないが、それを仮に0にしても、借金で潰れることは無い。在庫なんて、資産であって資産ではなく、資産を維持するためには倉庫料もいる、売れなければ処分費で経費もいる。モノを買ってモノを売る仕事は、...銀行に口座はあるが、取引は無い!
2022年4月
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