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2014/10/08

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  • 第600話 時として一瞬に選択される未来4

    我が子が生まれたのは、春先のことだ。とはいっても、札幌では雪が積もり、春を感じるのは当分先である。結婚する際、妻からあることを言われた。「私は妊娠ができないかもしれない。それでもいい?」僕にはそんなことはどうでもよかった。もちろん、子を持ち、親になるという未来がないというのは思うところがあるが、それでも2人の生活を満喫できるとすれば、大きな弊害ではなかった。そんな決断をしたこともあって、僕は妻と楽しく過ごすことができた。お互いがお互いのやりたいことをできたし、相手を束縛しない性格もあって、大きなけんかもほとんどしなかった。しかし、妻はというと、自分から言ったものの、やはり子どもを授かりたいという気持ちがあったのだ。きっと、それは男性よりもはるかに強い思いだろう。そして、僕はまた自動販売機で好きな飲み物を決めるよ...第600話時として一瞬に選択される未来4

  • 第599話 時として一瞬に選択される未来3

    僕は、運がいい。そして、画面の向こうの皆様も運がいい。もし僕と対峙しようものなら、わずか1日で違和感を覚え、わずか1週間で僕の顔を見るのが嫌になり、わずか1カ月で全ての負の感情を僕に向け、いよいよ1年ともなると、頭がおかしくなる。これは、比喩表現ではなく、間違えようのない事実である。そんな僕が結婚をしたというのだ。その日はきっと何かしらの波紋が世界を揺るがしたに違いない。僕は運がいい。そもそも、結婚なんて考えてもいなかったし、ましてや、僕と生涯をともにしたいと思う人間がこの世に存在するとは思いもしなかった。僕は、みずからが進んで誰かと一緒にいることは余り望まない。なぜなら、僕というのは極度の偏屈な性格の持ち主で、もし僕が普通の感覚を持っていたとするならば、僕と友人になろうとは思えないからだ。これまでもそうしてひ...第599話時として一瞬に選択される未来3

  • 第598話 時として一瞬に選択される未来2

    人生には幾つもの分岐点が存在する。その大小はさまざまで、よく言う人生を変えるほどの衝撃的な出来事もあれば、どちらを選んだとしてもさほど変わることのものでもないものもある。しかし、どんな分岐点でも共通して言えることは、その瞬間、必ず何かを選択しなければならないことと選択されなかった未来にはたどり着けないということだ。大きな視野でこの点を考えてみれば、あながちそうとは言い切れないこともある。例えば、きのう食べ忘れたアイスクリームはきょうおいしくいただけばいいし、やり忘れた夏休みの宿題は一気に片づければ済む。でも、時間というのはとどまることなく絶えず流れ続けており、その瞬間に味わえたものは二度と手に入らない。僕らが同じ時間軸に2人に分裂することが許され、同時に全く別のことを意識化で共有できるのはまだ先の話だ。そうして...第598話時として一瞬に選択される未来2

  • 第597話 時として一瞬に選択される未来1

    いやあ、夏ですね。外は暑い、暑い。それにもかかわらず、上下黒のスーツを着ている僕は一体どうなっているのでしょかね。いや、その暑いのはいいんだけど、そもそも、おまえ、何してたんだ?何か、もう間もなく何百話だかで盛り上がってたんじゃないの?うむ、済みませぬ。もう残り3話ということで、いよいよラストスパートのはずだったのだが、それよりも少しだけ早くに膨大過ぎる業務の波が押し寄せてきたのだ。朝から晩まで仕事をして、ご飯を食べて、おふろに入り、持ち帰った仕事をして、気がつけば朝日がおはようサンサンな毎日で、休日ももちろん仕事に追われ、子どもと接する時間すら持てなかったのだ。あっ……、それはそれは、どうもご苦労さまでした。まあ、社会人なんてのは、みんなこんなものなのだ。だからこそ、仕事というのは慎重に選ばねばならぬ。例えば...第597話時として一瞬に選択される未来1

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