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NOSUMOOの犬死日記
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2014/10/08

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  • 第603話 本当に幸せはあるのかね

    昔、ビックリマンチョコというものがあった。小学生のおやつとしては手ごろな価格であり、遠足などの際にはぜひ一つは忍ばせておきたい一品である。しかし、その商品の魅力はもう一つあり、同封されたシールが子どもたちの間で大好評だったのだ。今でこそ、カードというものは、1回100円などのカード機で購入するものが多いが、昔はこうしたお菓子類におまけとしてついてくるものも多くあった。これはビックリマンチョコ以外にも、ドラゴンボールのスナックや野球チップスにJリーグチップスと数々の商品があり、子どもたちは、いつしか、そのお菓子よりもおまけのほうが目的となる。特に、レアカードなどを持つ者は、周囲からは英雄としてもてはやされ、そのことが原因で、友人同士でのカードの窃盗事件もニュースになるほどだった。ご多分に漏れず、この僕も当時に集め...第603話本当に幸せはあるのかね

  • 第602話 永遠の0(ミカン)

    レゴというのは、随分と魅力的だ。あの四角いブロックに一体何の魅力があるのだと思う人も多いだろう。しかし、四角いブロックばかりであるからこそ魅力的なのだ。僕が衝撃を受けたのは、つい先日に我が子のおもちゃを買うという理由で大型商業施設に足を運んだときだった。魅惑のその空間をふらふらと歩いていると、人だかりがというか、子どもだかりができていることに気づき、僕もそちらをのぞいてみる。すると、それはそれは立派なレゴでつくられた数々の作品が展示しており、まるで一つのまちのような様子であったのだ。……はて、最近のレゴというのは、いろんな形があるんだね。僕が遊んだころに、こんなご丁寧な形をしたものがあっただろうか。日本人の感覚には驚かされることが多い。いや、僕ももちろん日本人なのだけれどね。丸、三角、S字と形だけならまだしも、...第602話永遠の0(ミカン)

  • 第601話 曖昧な門出はカラスの一声から

    僕「あのさ」妻「何?」僕「カラスのかっくんって歌があるでしょう?」妻「うん」僕「かっくんは本当にうるさ過ぎたのかね」妻「どういうこと?」こんばんは、きょうも元気なnosumooです。そして、どうもお久しぶりです。ようやく600話までたどり着いて、さあ、これで大いに怠けられると思い、いざ休暇の準備をしていたら、うそだろうと思えるほどの膨大な仕事が降ってきた。まあ、僕自身もいい年だし、それなりの役職も与えられているのだし、それでは社会人としての責任を果たそうじゃありませんかと言ってみたものの、どうにも、やる気が起きない。というのも、こちらの世界ではめでたく600話だと喜んでいたわけで、はい、おめでとう、ではこっちの世界で頑張っておくれと腕を強引に引っ張られたようなものだ。これは、乗り気になれないのは当然だろう。さら...第601話曖昧な門出はカラスの一声から

  • 第600話 時として一瞬に選択される未来4

    我が子が生まれたのは、春先のことだ。とはいっても、札幌では雪が積もり、春を感じるのは当分先である。結婚する際、妻からあることを言われた。「私は妊娠ができないかもしれない。それでもいい?」僕にはそんなことはどうでもよかった。もちろん、子を持ち、親になるという未来がないというのは思うところがあるが、それでも2人の生活を満喫できるとすれば、大きな弊害ではなかった。そんな決断をしたこともあって、僕は妻と楽しく過ごすことができた。お互いがお互いのやりたいことをできたし、相手を束縛しない性格もあって、大きなけんかもほとんどしなかった。しかし、妻はというと、自分から言ったものの、やはり子どもを授かりたいという気持ちがあったのだ。きっと、それは男性よりもはるかに強い思いだろう。そして、僕はまた自動販売機で好きな飲み物を決めるよ...第600話時として一瞬に選択される未来4

  • 第599話 時として一瞬に選択される未来3

    僕は、運がいい。そして、画面の向こうの皆様も運がいい。もし僕と対峙しようものなら、わずか1日で違和感を覚え、わずか1週間で僕の顔を見るのが嫌になり、わずか1カ月で全ての負の感情を僕に向け、いよいよ1年ともなると、頭がおかしくなる。これは、比喩表現ではなく、間違えようのない事実である。そんな僕が結婚をしたというのだ。その日はきっと何かしらの波紋が世界を揺るがしたに違いない。僕は運がいい。そもそも、結婚なんて考えてもいなかったし、ましてや、僕と生涯をともにしたいと思う人間がこの世に存在するとは思いもしなかった。僕は、みずからが進んで誰かと一緒にいることは余り望まない。なぜなら、僕というのは極度の偏屈な性格の持ち主で、もし僕が普通の感覚を持っていたとするならば、僕と友人になろうとは思えないからだ。これまでもそうしてひ...第599話時として一瞬に選択される未来3

  • 第598話 時として一瞬に選択される未来2

    人生には幾つもの分岐点が存在する。その大小はさまざまで、よく言う人生を変えるほどの衝撃的な出来事もあれば、どちらを選んだとしてもさほど変わることのものでもないものもある。しかし、どんな分岐点でも共通して言えることは、その瞬間、必ず何かを選択しなければならないことと選択されなかった未来にはたどり着けないということだ。大きな視野でこの点を考えてみれば、あながちそうとは言い切れないこともある。例えば、きのう食べ忘れたアイスクリームはきょうおいしくいただけばいいし、やり忘れた夏休みの宿題は一気に片づければ済む。でも、時間というのはとどまることなく絶えず流れ続けており、その瞬間に味わえたものは二度と手に入らない。僕らが同じ時間軸に2人に分裂することが許され、同時に全く別のことを意識化で共有できるのはまだ先の話だ。そうして...第598話時として一瞬に選択される未来2

  • 第597話 時として一瞬に選択される未来1

    いやあ、夏ですね。外は暑い、暑い。それにもかかわらず、上下黒のスーツを着ている僕は一体どうなっているのでしょかね。いや、その暑いのはいいんだけど、そもそも、おまえ、何してたんだ?何か、もう間もなく何百話だかで盛り上がってたんじゃないの?うむ、済みませぬ。もう残り3話ということで、いよいよラストスパートのはずだったのだが、それよりも少しだけ早くに膨大過ぎる業務の波が押し寄せてきたのだ。朝から晩まで仕事をして、ご飯を食べて、おふろに入り、持ち帰った仕事をして、気がつけば朝日がおはようサンサンな毎日で、休日ももちろん仕事に追われ、子どもと接する時間すら持てなかったのだ。あっ……、それはそれは、どうもご苦労さまでした。まあ、社会人なんてのは、みんなこんなものなのだ。だからこそ、仕事というのは慎重に選ばねばならぬ。例えば...第597話時として一瞬に選択される未来1

  • 第596話 君が泡になるその前に【人魚姫】番外編

    僕「科学というのは、再現性が必要なんだよ」妻「……」僕「iPS細胞にしてもSTAP細胞にしても、別の研究者に同じことができないと成り立たない」妻「……」僕「STAP細胞があるかないかを問われた時点でもう事実は明白だ」妻「……」僕「100回やって100回成功しないと科学では認められないんだよ」妻「……」僕「そういう意味では、科学は世界を牛耳っているように思えるけど、案外、とても小さな領域でしかないんだよね」妻「それ、全裸で言っても説得力ないんじゃない?」靴下はいつもズボンの中にあるnosumooです、こんばんは。いやね、なぜ僕が全裸であったかというのは、別にそうした性癖があるというわけではない。この会話がお風呂場でなされていたという至極単純な背景があるのだ。もちろん、妻はというと、我が子をごしごしと洗っており、僕...第596話君が泡になるその前に【人魚姫】番外編

  • 第595話 君が泡になるその前に【人魚姫】3

    私たち人間は集団で生活する生き物である。それは、個の能力がそれ以前の生命に比べて極端に低いこと、あるいは、言語を持つことによって他者とのコミュニケーションをとらざるを得ない進化を遂げたこと、まあ、どちらせよ、僕らはひとりでは生きてはいけぬのだ。しかし、最近の僕らときたら、どうやらひとりで生きていけるという勝手な誤解を持っているようだ。「自立」という言葉がひとり歩きした結果なのか、情報社会が到来し、何でも手軽に行えるようになったのからか、思い違いもここまで来ると失笑すらどこかへ飛んでいく。いや、恐らくは、情報通信技術が発達し過ぎたせいで、他人とのコミュニケーションが極端にとれなくなったせいだろう。どうもこんばんは、社会派nosumooです。皆さんは、きちんと人とかかわり合って生きていますかね?それとも、僕のように...第595話君が泡になるその前に【人魚姫】3

  • 第594話 君が泡になるその前に【人魚姫】2

    さて、皆さん、いかがでしたでしょうか。かなり有名な話であるので、一度くらいは読んだことがあっただろうが、こうして改めて読んでみると、ああ、そういう設定だったのねと気づかされることも多い。そして、大人になった今だからこそ、そういう設定だったのかと逆に疑問に思えるような箇所も見つけることができるだろう。こんばんは、私用により、道内を飛び出し、本州へと旅立っていたnosumooです。いやあね、どうして旅立ったかというのはこのお話の後にきちんとご説明するつもりだが、旅というのは、なかなかにしておもしろい。僕はというと、仕事で本当に嫌と言うほどの出張を繰り返しているわけで、なれっこというか、そういう体制ができ上がっている。そのため、荷物は最小限にとどめるだとか、身から離したものはどこにあるかを把握しておく。だが、妻のほう...第594話君が泡になるその前に【人魚姫】2

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