蕪栗沼のマガン6
場所によっては、このようにラップで包装されている稲わらロールも積まれていた。これは北海道の青刈りした牧草を空気を絶って嫌気性菌を繁殖させ、発酵させて牛の飼料とする牧草サイレージと同じものだろう。当日刈り取った稲わらを、すぐにレーキで集めロールベールラップサイロで梱包しサイレージ化するのである。牛の飼料は昔はサイロを使った。60年以上前、学校では畜産科以外の科を専攻している者も、家畜の世話当番が廻ってきた。にわとりや山羊、豚、牛等が主だったが、餌やりや掃除、農場にある糞舎への搬出、次の餌作りと休む暇なく動き回っていた。動物には休みは無いと思い知らされた。その当番で冬越しのために、60kg位に圧縮されたビートの固形キューブをほぐしてサイロに吹き上げる作業があった。エサとなる飼料が減る冬の間に使う発酵ビートを作る作業...蕪栗沼のマガン6
2019/11/24 10:16