空を手前に
昼休みにぼんやり外を眺めていたら私のいる建物には長い庇がついているがその先には鰻屋があって鰻屋は見えないが駐車場の気が見えてその左にはアパートがあってその間の空が三角形になっていた。風景の奥の奥には常に空があるのである。つまり空色の絵の具を持っていれば風景は描けるのである。空色が水色か黒かは知らないが。 私は反転を試みることにした。つまり三角形の空が手前にあって鰻屋の木やアパートや庇の一部を隠しているという構造だ。これはかなりの頭の体操に持って来いだった。具体例は思い浮かばないが出っ張っている物をわざと引っ込んでいるものとして見たりすることもある。しかしそれは二次元かもしれない。小学生の頃にク…
2024/12/13 00:02