「DORAMA」2019秋冬号=西村 あじゅインタビュー=
『絵の上手い人が居るらしいよ』って噂になっていた 主に色鉛筆とアクリル絵の具を使った独自の手法で作家活動を続けている西村 あじゅさん。アートが生活の一部となるまでに、どんなドラマがあったのかを探った。 取材をした9月初旬はまだ太陽が照り付ける暑い日だった。 「肌が弱いので」と黒い折畳み傘を差した彼女と共に、神戸市内にあるギャラリー島田まで歩いた。「ギャラリーに入る機会はあまりなく、緊張してしまう」という彼女を連れて、そこへ向かったのには二つの意図があった。 一つは画廊に慣れ親しんでほしいという気持ち。もう一つはアーティストである彼女の感想を聞いてみたかった。 その日はギャラ
2019/11/01 21:46