カロリー神話はなくならないはず。糖質神話もまだ10年の経過でしかない。
食品のカロリー表記は「食べた人間のうんちから失われた熱量」を計算した実験がベースになっているいわゆる「カロリー神話」に関する記事。私も本で取り上げていますが,1880年代のアトウォーターの実験論文を鵜呑みにして,120年以上に渡り金科玉条のごとく崇め奉っている栄養学,という学問が狂っているのです。アトウォーターは人体を内燃機関と考えて熱力学的なアプローチで「食べ物のカロリー数」を算出しましたが,人体には当然のことながら,内燃機関のように考えて良い部分と内燃機関とはかけ離れている部分があるし,何より当時は消化や吸収のメカニズムそのものがよくわかっていなかったのです。そういう1880年代の状況を考えると,アトウォーターの発想は非常に面白いと思いますが,その実験結果を2021年になっても盲信している方がおかしいのです...カロリー神話はなくならないはず。糖質神話もまだ10年の経過でしかない。
2021/06/24 07:51