【バナナの旅から見えてくるもの】
少し前のしんぶん赤旗の記事。来日したタックスヘイブン(租税回避地)の専門家ジョン・クリステンセン氏が講演で語っていたことによると、バナナの旅を追いかけると、税逃れの構造が見えてくるそうです。例えば、イギリス国民が食べるバナナ。その生産地は、イギリスから遠く離れた中米のホンジュラスという国です。バナナはホンジュラスからイギリスへ、直接運ばれます。実に単純明快です。ところが、帳簿上(書類上といってもいいでしょうか)のバナナの動きはそんなに単純明快ではありません。バナナはとても奇妙な旅をすることになります。バナナが帳簿上(書類上)ホンジュラスを出て向かう先はケイマン諸島。さらにルクセンブルク、アイルランド、マン島、ジャージー島、バミューダ諸島に立ち寄ります。そのあとで、ようやくイギリスへ向かうこととなります。この立ち...【バナナの旅から見えてくるもの】
2016/11/24 23:47