春の憂鬱

春の憂鬱

それは転勤の辞令。 別れだ新しい出会いだと、否応なしにそわそわさせられること。 梅が咲いた、桜が咲いたと風情なくお祭り騒ぎするのも白けてしまう。目下、一番の憂鬱は現代の風物詩の如く流れる保育園のニュースだ。 保育園に落ちた人を今の日本の母親代表のように取り上げては、これからの日本は共働きが当たり前。女性は子どもを産んでもバリバリ働くのが当たり前だと焚きつける。昔は女は家と散々抑えつけてきたくせに。随分都合がいいことを仰る。 日本は国を挙げて女性の価値観を画一化しようとしているのか。道理で女性が生きづらいわけだ。 どう生きるかはその女性個人の事情や意志次第のはずなのに。結果、一部間違った解釈をし…