「続・夢幻章伝」120
それは、祭りのあと。皆で盛り上がり、ひとつになった心。あのわっしょいを忘れない。淋しさと共に残った達成感。どちらかと云うと穏やかにも近い、晴れやかな気持ち。「勝ったのは俺たち」「ええ、云うなかれ」「ただ、へび呼ロイドはいない」「決壊したのね」想像は付くわ、と、マツバは立ち上がる。「うん。それ以上はご想像におまかせしますってやつ」「はあ、思い出したくもないわ」うーんと、フワは考えないようにする。「ちなみになんだが」アヅチは云う。「その場合、決壊したのはへびなのか、風船なのか」「聞くな」マツバはアヅチを一蹴する。そして「行きましょう」アヅチも頷く。「そうだな」砂一族の村へ――!!「さあ、あなたたち!」マツバは砂一族を招集する。これからは砂一族とともに砂漠の横断。「進むわよ!!」「「「はいっ!」」」(砂一族数名...「続・夢幻章伝」120
2022/06/28 22:08