パリ旅行の準備:映画編3『ポンヌフの恋人』
「なんか恋人の話らしいねー」とか思いながら観たのでひどいめにあった。 なお、この一連の記事には、映画としての感想はほとんどありません。パリ観光資料としての記録です。 映画感想としての配慮はないので、ネタバレを含みます。 凄惨なるパリ。本作で描かれるのは、決して「花の都パリ」ではない。夜のパリ、徘徊する浮浪者たち。主人公は老朽化のため封鎖されたポン・ヌフ(「新しき橋」)、工事の中断された橋の上で暮らす大道芸人の男・アレックスとそこに転がり込んだ女・ミシェルである。パリの中心・シテ島も、橋のたもとの百貨店サマリテーヌも、度々映し出されはするのだが物語とはなんの関わりもない。ただ崩れかけの橋、そして…
2015/03/18 19:43