Netflix「レイジング・ディオン」は、ストレンジャーシングス的な超能力世界
ストレンジャー・シングスを観た後すぐに新着おすすめに上がった「レイジング・ディオン」英語字幕で観ました。 第1シーズンは配信されたばかり。まだあんまりレビューも載ってませんね。 あらすじ 7歳の黒人の男の子ディオンが、自分に超能力があることを発見する。物を浮かせたり動かしたりはできるけれど、そのコントロール方法を知らずに、大変なことになってしまう。 それに気づいた母親は、夫を事故で亡くしディオンを一人で育てるシングルマザーであり、仕事も探さないといけないし、ただでさえいたずらっこのディオンを一人で育てるのに大変。 その上コントロール不能な超能力まで加わったものだから、不安とイライラに苛まれながらも、自分の人生とディオンの人生に一生懸命向き合う。ただし、外には嵐を引き起こす雷男も現れ、同じような能力を持つ人がいることもわかり、不穏なこともいろいろ起こり始める。 感想 コミカルな超能力物かなーと思って見はじめましたが、意外と、超能力を持った男の子を育てる側の母親にも焦点が当たっています。元ダンサーの夢を諦めた母親の職探し、仕事と子育ての両立の苦悩、夫の友人である男性パットとの微妙な距離感など、子育てと自分の人生に悩む女性にも観てもらいたいのかなーと感じました。 パットの携帯着信音が「ストレンジャー・シングス」なことも含め、ストレンジャー・シングスを意識した作り。でも、あそこまでどんどん怖いことは起こらず、それほど、スピード感のある展開ではなく、不穏な気配はありながらも、じっくりと人物を描こうという感じ。 ただ、その人物じっくり描写が逆効果な部分もあって、個人のエピソードが半端なまま置き去りになる感じもするんですよね。 母親の職場の話が半端なまま、ディオンの超能力の話で時間取られたり、なんとなくどっちつかずなまま後半まで進行していくので、ちょっと中だるみあるかも。シーズン後半は、けっこうストレンジャーシングスワールドですけど。 あの怒涛のスピード感を求めなければ、問題ないかもしれませんが・・・ でも主人公の男の子は、超能力がコントロールできるようになっていく話の展開と同時に、どんどん演技がうまくなっていく! 自然ないたずらっこぶりというか、お調子者なところが、演技じゃないように見えるのが、海外ドラマのすごいところ(日本人子役みたいな、いかにも感がありません)
2019/10/08 20:19