小中学校の図書室の新聞代に消える税金 NIE誕生の“からくり”

小中学校の図書室の新聞代に消える税金 NIE誕生の“からくり”

▽卒業した小学校が佐賀新聞に載っていた。子供たちが同社記者から取材方法や書き方を教えてもらい、担任の先生の紹介文を書いたら「まとめ活動への抵抗感が少なくなった」という内容だった。教育に新聞を使うNIEと呼ばれるイベントの宣伝ぽかった。▽NIEは新聞の販売部数減を食い止める目的が強い。佐賀新聞にとどまらず、新聞業界挙げての取り組みだ。この活動が盛んになったのと前後して、消費税率が8%に増税された。新聞も課税商品になり、頭打ち状態になっていた販売部数の落ち込みを後押しした。業界団体の日本新聞協会は、「学校図書室」に注目、政府筋に働きかけた。全国の公立学校の図書室で新聞を1紙を買ってもらい、新聞代金は地方交付税で国が補てんする仕組みにした。新聞を「学校図書」の一つとみなしたわけだ。▽第4次学校図書館図書整備5か年計画...小中学校の図書室の新聞代に消える税金NIE誕生の“からくり”