パウリンに導かれて《第13章6》
キールについての報告に訪れたシドが、ゼロから事の詳細を耳にしたのは正午過ぎの事だった。「何だって? なら婚約者は、お前だったって事か!?」「そうだ」「良かったじゃないか!!」声を弾ませ、肩を勢いよく叩きながら満面の笑みを浮かべるシドの姿は、心の底から親友の変化を喜んでくれている様子が伺える。「あぁ……。基本的にはな」だが、そんなシドに対するゼロの反応は、何処か含みのあるものだった。ゼロの態度に、少しの違和...
2021/04/15 03:18
2021年4月 (1件〜100件)
「ブログリーダー」を活用して、風波 涼音さんをフォローしませんか?