chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
ファンシーの扉 https://takumi0308.blog.fc2.com/

ハッピーエンド推進王道恋愛FTです。(R指定一部有)長編〜番外編SSまで。得意キーワード:異世界/貴族/令嬢/王子/従者etc

ハッピーエンド推進の王道恋愛FT小説サイトです。(R指定一部有) 長編王道恋愛FT以外にも軽く読める「突然、超SS劇場」突発掲載中。 ムーンライトノベルズにて、先行または個別連載作品あり。 https://xmypage.syosetu.com/x6811g/ より公開中です。 宜しければご覧ください。

風波 涼音
フォロー
住所
大分市
出身
大分市
ブログ村参加

2012/10/16

arrow_drop_down
  • 2022年のご挨拶

    寒中見申し上げます新年のご挨拶もしないまま、1月が過ぎて行く~💦中々更新が出来ず申し訳ありません。最近、仕事の日は歳のせいか疲れ果て、夕飯食べ終わってダイニングテーブルに座ったままウトウトしたり、洗濯機をまわしながらの炬燵でPC開いたものの寝落ちが日常化してしまい、布団より炬燵睡眠が長くなったている風波て゜ございます。コロナの蔓延で衛生関係の仕事量が以前以上に多くなり、よりハードになったものの給料は変...

  • パウリンに導かれて《第13章7》

    ニックとランドンがゼロの許に訪れたのは、それから2日目の事だった。元キールのメンバーだった者の中から更に4名の協力者を仰げたことから、今後指揮は一層高まるに違いない。「多くはありませんが今回集まってくれたのは、皆父を慕ってくれていた者達です。父の死後、新たなブラックナイトの体制下についていけずここを離れたとの事でした」「もっと集められると思っていたのですが……、すみません。当時と状況が異なっている者...

  • まさか、まさかの出来事でした。。。

    随分とご無沙汰してしまいました。仕事で移動があり、義母の風呂の介護に行く回数も少し減らし、自宅に帰ってメモした仕事の内容を纏めたり、義母が施設に入所することになったので担当のケアマネさんと連絡をとりあったりしながら、瞬く間に過ぎて行った8月。そして、9月8日に義母が入所し、その日から不在だった夫が帰宅。(義母が心配と言い、3カ月不在でした)ラスト1か月は仕事と両立できないからと休職していました^^;(隣...

  • コロナワクチン副反応、私はこうだった記録

    ご無沙汰しております。現在世界全土で猛威を振るっておりますコロナウィルス。首都圏では多くの割合でデルタ株が猛威をふるっています。私の住んでいる県でも、先週までは30名程度が昨日は95名。かなりの勢いで陽性者が増加しています。デルタ株は従来のものより半分の接触割合で感染するらしく、月初めまでは息子が映画に行くことも許してましたが、流石にもう黙認できません。連休中に近くのデパートに色々と買い物も計画してま...

  • 現在の状況

    いつもご覧いただき、有難うございます。風波 涼音です。ずっと更新が超スローモードになっており、ご迷惑をおかけしていてスミマセンm(__)m実は現在、二つ隣の市に住む、義母の入浴介助にお休みを利用し、片道1時間かけて通っています。(資格保有者)プラス息子が通っている高校に中学から続けている陸上がない関係で(現在社会体育扱いで試合参加は可能)、現在も週に3日、夕方より外部のクラブ通い及び時折状況が許せば自主練にレ...

  • パウリンに導かれて《第13章6》

    キールについての報告に訪れたシドが、ゼロから事の詳細を耳にしたのは正午過ぎの事だった。「何だって? なら婚約者は、お前だったって事か!?」「そうだ」「良かったじゃないか!!」声を弾ませ、肩を勢いよく叩きながら満面の笑みを浮かべるシドの姿は、心の底から親友の変化を喜んでくれている様子が伺える。「あぁ……。基本的にはな」だが、そんなシドに対するゼロの反応は、何処か含みのあるものだった。ゼロの態度に、少しの違和...

  • パウリンに導かれて《第13章5》

    ゼロは我が耳を疑った。 放たれた言葉があまりにも衝撃的すぎて……。 ――形だけの……妻? 歓喜した途端、奈落の底に突き落とされたような気分になり、その言葉だけが幾度となく頭の中を駆け巡る。 《そうか、そう言う事か……。今更、この私が……。ありえんな》 内に秘めていた言葉を飲み込むと、ローレライが自分に抱いてくれている好意の形が、自らの求めているものと大きな違いがある事を理解し、自嘲気味に鼻先で笑った。 ロー...

  • 2021年、新春のご挨拶

    新年 明けましておめでとうございます今年は父の喪が明け久しぶりの新年のご挨拶です。丁度昨年、父の一周忌前にコロナが世界をにぎわすことになり、それは今も続いています。生活習慣の変化と手洗い嗽の徹底で、今年は冬場恒例のインフルエンザは周囲で全く聞くことがなくなりました。その代わり、近くでコロナの声がっ。11月に息子の高校の夜間クラスの教員にコロナが発生。12月の上旬には、私の職場の隣に10月に開院されたばか...

  • 婚約者候補筆頭なんて知りませんッ 第18話 跡を追ってみると……(殿下視点)

    妹のシルリルを屋敷へ帰するよう馭者に言い放ち見送ると、その足で彼女の父である統帥本部長は私へ神妙な面持ちで、思いもよらぬ言葉を口にしはじめた。「殿下……、もしもの場合は、娘を諦めて下さいますね?」「な、何を言って……っ」 ……もしも、って何だ? もしもって……。 これまで漠然と、頭の中にあった嫌な予感が駆け巡る。 ここに来るまでの間、何度も打ち消して来た……。「事は一刻を争います。万全は尽くしますが、消息が...

  • 婚約者候補筆頭なんて知りませんッ 第17話 彼女の残した痕跡(殿下視点)

    プロムナード伯爵邸の門前に到着し、ローゼリアン統帥本部長が何処から入手したのか招待状らしきものを手に門番に入場許可を求めている時だった。 屋敷の中から、猛スピードで駆けてくる馬車に遭遇した。 何事かと目を凝らした瞬間、見覚えのある馭者の姿に驚愕を覚えた。 自らの邸の者だと認識した統帥本部長は、すぐさま行く手を阻み馬車を引き止める。「ステアント! 何かあったのか!?」「ああ、旦那様ッ、大変なのです! お...

  • 婚約者候補筆頭なんて知りませんッ 第16話 背後から襲い来る者

    誘われるままに殿方の手を取り、もう幾人と踊っただろうか?「私たちも少しあちらで休憩しませんか?人気者の貴女は既に何曲も踊られている。さあ、こちらへ」 次から次へと誘われ、踊る事に夢中になりすぎていたが、気付けばホールに残る人は疎ら。 皆、一体どこへ行ったのだろうか? その事に少し気がかりを覚えつつも、確かに私の脚もがかかなりパンパン。 そろそろ限界も近かったので、その気遣いがとても嬉しかった。「あ...

  • 婚約者候補筆頭なんて知りませんッ 第15話 危険へのカウントダウン

    プロムナード伯爵邸に到着し、マグリット・ムハナム男爵令嬢と合流するや否や、怒涛のように押し寄せる麗しき殿方の数々。 そこには夢のような光景が目の前に広がっていた。「レディ、私と踊って頂けませんか?」「いえ、是非私と先に」 あっという間に私たちの前には列が出来上がり……。 ああ、なんて素敵なの! 高揚する気持ちを抑えきれず、思わず顔がほころんだ。「マグリット、これって……」「ふふふっ、凄いでしょう?プロ...

  • 婚約者候補筆頭なんて知りませんッ 第14話 もどかしい馬車の中

    騎士団は1班7名の編成部隊を結成。 そんな男ばかりの大人数で駆けつけるのは、幾ら夜会の席だとは言え不自然さがあるのではないかと思っていれば、堂々と表から入るのは、どうやら私と目の前にいる騎士団統合本部長だけらしい。「ねえ、何処に向かっているの?」「プロムナード伯爵邸」「色々な申請書類が多く上がってきてるから、かなり手広いことをやっている人なんだろうとは思っていたけど、悪事を働いていたんだな……」「...

  • 婚約者候補筆頭なんて知りませんッ 第12話 伝令より届けられしもの

    幼少期、身体の弱かった私は、7歳の頃から剣術の稽古を始めるようになると、段々と寝込むことが無くなって行った。 その経緯から、今でも時間が許せば週に3度は欠かさず夕方から鍛練に通っている。 今日は幼少期より色々と教わってきた彼女の父親である騎士団統帥本部長が、夕方の会議の後でよければ少し手合わせをしてくれると言うので、鍛錬場で待ちながら他の者と軽く打ち合っていた時の事だった。 突如、扉が荒々しく開け...

  • 婚約者候補筆頭なんて知りませんッ 第12話 伝令より届けられしもの

    騎士団統合本部における自室にて、警務騎士団団長と今月の捜査報告と今後の対策や非合法的な団体等の一斉取り締まりについての予定を立てていると、我が屋敷から緊急と称する伝令の使者が来ていると言う知らせが入った。 我が家での最近の心配事と言えば、身体の弱い長男の事と、最近社交界デビューをはたした二番目の娘が、好んで良く夜会などに出かけていると言う点だった。 二番目の娘には騎士の称号を持つ一番上の娘が付き...

  • 婚約者候補筆頭なんて知りませんッ 第11話 仮装舞踏会での出来事

    何も知らない妹は、プロムナード伯爵邸に到着すると、弾けるような満面の笑みを浮かべ馬車を降りる。「うわぁー、何て素敵なの」 煌びやかな白いドレスに透明の羽を身につけて妖精に扮している妹は、最初こそ、その場の雰囲気に魅了され飲み込まれていたが、元来の好奇心旺盛な性格を直ぐに発揮し始め、周囲に臆することなく溶け込んでいった。 会場内では、場の空気に何かを感じ、常に妹に付かず離れずの位置を陣取りその様子...

  • 婚約者候補筆頭なんて知りませんッ 第10話 仮装舞踏会への誘い

    今頃になって、あの日の話を持ち出して来るなんて、何か実は不手際でも? いや、そんな筈は無い。 父があの時、病床に臥せっていた私に『何事も無く無事に事は片付いたから心配はいらない』と言ってくれた。 あの父が、私に嘘などつく筈が……。 しかし、今思い出してみても、あの日は散々だった。 夜勤明けに残業までし、クタクタになりながら昼前に帰宅すると、妹から記憶違いの約束をしたらしき要件に付き合わされる羽目に...

  • 婚約者候補筆頭なんて知りませんッ 第9話 記憶の扉をこじ開けてみよう

    満を侍して吐き出した言葉に、彼女は盛大に小首を傾けると少し考え込んでいるようだった。 そして、やがてその口から吐き出された言葉は、私の求めた返答からはかなり遠いく……。「子供には普通……、両親は必要ですよね?……って言うか、両親は、うちにもいますし……」「……そりゃいるだろう。私もよぉーく知っているし、私にも親はいるよ」「……ですよね?」 ……全く話が通じていなかった。 確かに身体の不調には気付けても、それに至...

  • お知らせ(紹介) 『幼なじみの騎士様は可愛い新妻にぞっこんです!』 10/25より& 『公爵様の一途な愛は、引っ込み思案の地味令嬢の傷ついた心を癒します』/佐倉紫11/1配信開始

    今回は定期的にご紹介させて頂いているこちらの紹介です。仲良くして頂いております同じラブファンタジー系の作品を多く書かれいるプロの作家さんで、こちらのサイトでもリンクを貼らせて頂いておりますプロ友「ベリー・ウィッシュな日々」の佐倉紫さん。諸事情で書籍の紹介が滞ってましたが、今年初旬にご紹介以降もネット配信書籍を中心に精力的に作品を発表されていますのでご紹介させていただきます。【11月1日より配信開始】...

  • 婚約者候補筆頭なんて知りませんッ 第8話 何を仰っているんですか?殿下ッ

    突然殿下に抱きすくめられて、おそらく今、私は耳まで真っ赤だ。 ヤバいッ! 胸の鼓動はせわしなく高鳴り続け、治まる事を知らない。心臓に手を触れなくても耳の奥から激しく鼓動が聞こえてくる。 殿下にその事を知られてしまったらと思うと、落ち着いてなど居られる訳もなく、慌てて取り繕おうと言葉を吐き出せば、何やら更に可笑しな状況に陥ってしまった事に気付いた時には遅かった。懸命に胸を押しながら否定してみたけど...

  • お知らせ(紹介) 『エロスな王子の紅茶係になりました! ~王子様、私の味見はやめてください~』/月乃ひかり 10/25より絶賛配信中

    今回は仲良くして頂いています新しい作家さんの紹介をさせて頂きます。こちらのFC2サイト上でもブロ友で、ムーンライトノベルズ様でも同じラブファンタジー系の作品を多く書かれいる月乃ひかり先生です。昨年6月『宮廷女医の甘美な治療で皇帝陛下は奮い勃つ』(ムーンドロップス)より書籍デビューを果たし、その後も活躍の場を広げ、今年3月に電子書籍、8月に2冊目となります書籍、そして今月25日に電子書籍2冊目となります『エロス...

  • パウリンに導かれて《第13章4》

    ローレライは寝室のベッドに飛び込むと、そのまま顔を埋めた。咳を切ったように溢れ出す涙は、止まらない。 “あいつを女として見た事等一度もないぞ!”扉越しに聞こえて来た言葉が、耳の奥にくすぶり続け離れない。ゼロの告げた“あいつ”とは、おそらく自分の事で間違いなかった。ゼロはローレライの事を普段から名前で呼ぶことは殆どなく、“お前”若しくは“あいつ”と呼ぶ。加えてゼロの周囲に今まで女性の存在を感じられることは一度...

  • 婚約者候補筆頭なんて知りませんッ 第7話 いつの間にか訪れていたもの?

    つかの間の私の休息をいつも脅かすのは、決まってこの国の王太子フリップ殿下。 世間では、私がこのフリップ殿下の婚約者候補にまだ収まっているようだけれど、今の私にはもう、そんな事は関係無い事だった。「殿下はああ仰っていらしたけど、事はお姉様のお気持ち次第だと思うのよ」 直ぐ下の妹シルリルが、私にそう告げたのは3年前。 独断で殿下に婚約者候補を辞退したい等と言い出して、あの後父からは、こういう行動は一...

  • 婚約者候補筆頭なんて知りませんッ 第6話 彼女を捕える決意

    この日の私の護衛は、第2班の者に任されていた。 午前中の公務が終了し、自由になった私は公的護衛を一部解除し私室へと戻ると、ある場所を目指す事にした。「マドリック、昼食に行ってくる」「今日もお一人が宜しいのですね?」「勿論だ」「では、お側まではご一緒させて頂きます」 従者は昼食用に用意されたボトルに入った軽食用のスープとリブサンドを手際良くいつも持ち歩く籠に詰め込むと、私と共に場所を移動した。 城...

  • 婚約者候補筆頭なんて知りませんッ 第5話 私を捕える彼女の存在

    気付いてしまえば現金なもので、彼女との幾つかの節目となる出来事の一つ一つが特別なもののように感じられて来るから不思議だ。 誕生してひと月後の、初対面した時の赤子の割にハッキリとした顔立ち。伯爵に良く似た面差しに、思いがけず苦笑いを漏らした。 初誕生を迎えた1歳の時には、足取りがおぼつかないながらも私の腰の帯(サッシュ)が気になって、ひたすら触ろうとしていた可愛い姿。 2歳の誕生には、色々な事に興味を...

  • 婚約者候補筆頭なんて知りませんッ 第4話 彼女を得る為への拒絶

    私の中で彼女の存在は、ずっと長い間尊敬する騎士と初恋の女性の娘と言う位置づけだった。「殿下は……、ご自身の今のご発言が、何を意味されるのか分かっておいでなのですか?」「勿論だ。だから宰相、過日私が『考えてみる』と言った話は、無効とする」「殿下ッ!?」 いや、正確には……、ずっと分かろうとしていたに過ぎない。 体裁を取り繕う事こそが弟の、ひいては国を重んじるべき王太子の立場としては重要なのだと信じて。 ...

  • 婚約者候補筆頭なんて知りませんッ 第3話 彼女との関係性

    シュヴァル国王太子である私には、過去から現在に至るまで数多くの婚約者候補が存在した。その数総勢26名。 よくもまあこれだけ多くの候補者を選定し、探し求めて来られたものだと感心もするが、これが我が国における王位継承権を持つ男子の定めなのだから致し方ない。 多くの選定は国王を始めとする国の重鎮等で決められるが、中に1人だけ私が熱望しその座に収まった者がいる。 彼女の名はフィフィアナ・シルビア・ローゼリ...

  • 昨夜、VAIOがw……ストーリィ……。

    昨日の夕刻の事でした。長年愛用のVAIOを開いていると、急に充電してください表示が出てきました。「??」PCは電源に繋げてました。何が起きたのか、風波は一瞬理解できませんでした。とりあえず接続を確認すると、少し緩んていたのでそのせいと思っていたら、どんどん電源のパーセンテージが減っていきます。頭の中はプチっとパニックです。すると……。「ブチっ!」「………」電源が途絶えました。「……ww!????」で、焦った。コンセント...

  • 婚約者候補筆頭なんて知りませんッ 第2話 ……何をしているんですか?殿下ッ

    剣の道を最初に意識したのは、10歳の頃。 その才能を、婚約者候補である私の誕生祝いの席に訪れた王太子殿下に認められた。『この歳でこれだけの腕前ならば、女騎士も夢ではありませんね』 祝いの席で、手合わせを願い出た際に、煌びやかな笑顔でそう告げられたことがとても嬉しく、今でも鮮明に記憶している。 騎士を多く輩出している我がローゼリアン家の女性は、護身の為の手習い事の一つとして5歳になると短剣を扱う事を...

  • 婚約者候補筆頭なんて知りませんッ 第1話 女騎士、体調不良を覚える。

    王城、シュヴァルブルグ城内には、騎士団演習用敷地内に見晴らしの良い丘がある。 護衛騎士団に所属している私は、時間を見つけてはいつも好んでそこを憩いの場としている。 青く澄んだ空と緑の大地に広がる爽やかな空気を胸いっぱいに吸い込めば、いつも疲れた身体と心を癒して貰える。 少しぐらい体調が悪い時でも、この場所を訪れれば自ずと自身の中に蔓延る悪い気が浄化されるように感じられ、いつも気分が晴れて来ると言...

  • 離婚しましょう? 旦那様ッ 【番外編】愛する家族

    我がローゼリアン伯爵家は沢山の子供たちの声で溢れかえっている。出張中だったこの日、私が帰宅すると、出迎えはかなり賑やかとなった。「父様、お帰りなさ~い。父様いなくてシアとっても寂しかったのぉ」帰宅するなり、一番に駆けつれてくれたのは、7歳の四女プリシアだ。「ただいま。そうか? 父様も寂しかったぞ」私に抱きつき、すり寄り甘える姿はかなり可愛い。抱き上げると笑顔まで振りまいてくれる。「お父様、お帰りなさ...

  • 離婚しましょう? 旦那様ッ・続編『信じても良いですか?旦那様ッ』 第32話(エピローグ)

    移りゆく季節の中で、時も確実に満ちて行く。悪阻の経過が心配されたローゼリアン伯爵邸の妻シルビアも、爽やかな日差しの季節になった頃には悪阻もすっかり収まり安定期を迎え、この半年間は日々夫と共に園庭散歩を楽しんでいた。「まあ、旦那様。フィフィリア草の蕾が、ほら」「今年は早いな。どうりで寒くなってきた訳だ。お前が嫁いで来た頃にもこうやって二人で満開の花を眺めた事があったな。覚えているか?」「勿論です。と...

  • お待たせしています

    ご無沙汰しています。更新が滞っているにも関わらず、お待ちいただき訪問して下さっている皆様には、本当に感謝しています。早いもので、父が他界してからひと月が過ぎ、7日ごとの法要も先日終了。一昨日入仏式も済ませました。一区切りとして、後は来週の四十九日の法要を済ませたら、そろそろ活動を再開しても良いかな?と思っています。心情的にも、かなり落ち着いては来ました。ずっと家庭にいると色々と考えてしまうのかもしれ...

  • 諸事情につき……。

    色々とお待たせしておりますが……。先週末、予てより病気療養中でした父が旅立ちました。今日まで仕事もお休みで、その間葬儀終了後は母の今後の生活に際することを優先に諸々の手続きに追われていました。でも、全てにおいて何だか頭がふわふわしていて、記憶力が散漫で、抜けが……、物忘れと言うか、何か以前より覚えられないw(明日から仕事抜けが無いように、ホント気を付けないと^^;)まだ全てが終わった訳ではありませんが、と...

  • 離婚しましょう? 旦那様ッ・続編『信じても良いですか?旦那様ッ』 第31話(シルビア視点)

    カーテンの隙間から差し込む光に刺激され、重い瞼をゆるりと開くと、そこには椅子に座ったまま私の手を握り、掛布の上に身を横たえる暖かい腕があった。「……、旦那……さま?」何時お仕事から戻られたのか?確か昨夜はお戻りが遅くて少し空が明らんで来た頃知らせが入り、そして……。「あっ……」忌々しい出来事と、羞恥の事実の双方を思い出し、思わず頬が朱色に染まっていくのを感じた。(やだ……私ったら、旦那様に……何て事を……ッ)真面...

  • お知らせ(紹介) 『花嫁になるのは御免です!』『氷姫を蕩かす熱愛~侯爵様の優しいキス~』『婚約破棄令嬢の華麗なる転身』/佐倉 紫』 好評発売中!

    遅ればせながらの書籍の紹介です。仲良くして頂いております同じラブファンタジー系の作品を多く書かれいるプロの作家さんで、こちらのサイトでもリンクを貼らせて頂いておりますプロ友「ベリー・ウィッシュな日々」の佐倉紫さん。諸事情で書籍の紹介が滞ってましたが、昨年も3月紹介以降にも、ネット配信作品を含めると3作品、累計15作品と、精力的に作品を発表されているのでご紹介させて頂きます。【9月14日発売】『花嫁になる...

  • 2019年、新春のご挨拶

    新年 明けましておめでとうございます皆様はどんな年越&お正月を迎えられましたでしょうか?我が家は年末に予てから病気療養中の父が急変し、バタバタ父は現在気管切開、痰吸引、胃ろう、透析を受けながら、11月に病院から向かいにある系列の施設に移りました。現在介護5、多臓器不全で年を越せた事が奇跡と思っているので、出来得る限りの親孝行をしたいと思っています。その為今年は毎年の恒例となる旦那の実家へは行かず、父の病...

  • 離婚しましょう? 旦那様ッ・続編『信じても良いですか?旦那様ッ』 第30話(R-15)

    ……今、妻は何と言ったのか?『上書き……、させてくださいませんか?』はあ?……いや、この初心な妻の口からそのような言葉が出る筈がない。空耳に違いない。そんな己にとって都合の良い状況が、この期に及んでおこる筈がないッ。私は自らにそう言い聞かせ、冷静になる為に大きく首を横に振り自らの頬を叩いた。「旦那様? 何をなさって……?」妻は私の訳の分からぬ行動に、小首を傾げていた。「いや、何でもない……」そんな都合の良い結末は...

  • 離婚しましょう? 旦那様ッ・続編『信じても良いですか?旦那様ッ』 第29話

    「もっ、もう……。すっ、凄くはっ、恥ずかしいですのに言わせないでくださいッ! まだ一度……少し触れた程度ですのにッ きゃっ」そう告げると、妻は頬を真っ赤に染めて一人で悶絶すると顔を両手で覆い隠してしまった。凄く言いにくい状況だが、これを訂正しない訳にも行かない。「……それは……、間違いだ」「……え? 」ゆるりと顔を上げた妻の顔色は、今度はみるみるうちに青ざめていく。「わっ、私ったら、なっ、何と言うはしたない間...

  • 離婚しましょう? 旦那様ッ・続編『信じても良いですか?旦那様ッ』 第28話

    書斎の片隅に置いてある仮眠用のソファーに腰を下ろしている妻は、私から茶を受け取ると良い香りねと言いながら、それを口元へと運んだ。「すっきりして、美味しい……」妻に注いだ茶は、先日医術師より妻用にと厳選してもらった試飲用の一つ。なんでも赤い木の実から作られたノンカフェインのものらしく、それが今の妻には一番お勧めだと言われた。鉄分やビタミン、食物繊維も多く取れスッキリと飲める事から、昔から妊婦に好まれて...

  • 離婚しましょう? 旦那様ッ・続編『信じても良いですか?旦那様ッ』 第27話

    書斎で領地に関する報告書に目を通しながら、他に言いようがなかったのかと自身を戒める。妻は今まで私が関わってきた女たちとは根底からして違う。世慣れておらず、擦れた所等の全くない……、本来私等が触れる事すら許されないであろう純真で無垢な少女だったのだ。婚姻による関係で、男に身を委ねる術は私が教え込んだ。妻はいつも従順で、恥じらいながらも私を素直に受け入れてくれていた。身体を寄せれば、求めるままに私を受け...

  • 離婚しましょう? 旦那様ッ・続編『信じても良いですか?旦那様ッ』 第26話 (シルビア視点)

    状況から言って、旦那様になすすべがなかった事は理解できるのに、とてもその事に直ぐには感情がつて行かない。「如何して、こんな事に……」一方通行の恋だと分かっていながらも、お父様に話を纏めてもらい無理やり旦那様と夫婦になったのは、例え思いを交わすことが叶わなくとも、旦那様にとっての唯一の……、特別な存在になりたかったから。旦那様には幾ら思いを交わす相手はあっても、その方々との間には決して子を儲けることが許...

  • 離婚しましょう? 旦那様ッ・続編『信じても良いですか?旦那様ッ』 第25話

    妻の視線が突き刺さる。もう誤魔化しも何もきかないと言う現実を突きつけられている事は、否が応にも理解できる。私は覚悟を決めると、ゆっくりとした口調で続く言葉を口にしはじめた。「警戒はしていたのだ。私が結婚後に直帰するようになった事を不服に思っていたようだし、だから結婚後は職務以外で奴と行動を共にすることも避けていたんだが、あの夜はとても直ぐに帰る気分にはなれられず……、他の部下に誘われるままに酒を交わ...

  • 離婚しましょう? 旦那様ッ・続編『信じても良いですか?旦那様ッ』 第24話

    何処から話せば良いのか?何処を如何話せば良いのか?迷いはあったが、そこはもう事の発端から正直に話すしかないと思った。「……原因は、私の浅はかな嫉妬からだ……」「……えっ?」「嫉妬して、酒の勢いに任せて部下に愚痴った……。お前が簡単に……、私たちの娘を殿下に差し出す等と言い出したのもだから……」「はい?」想像もしていなかったのか、妻は小首を傾げてこちらをじっと見つめている。「瞳を輝かせ、白馬に乗った王子様が等と黄色...

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、風波 涼音さんをフォローしませんか?

ハンドル名
風波 涼音さん
ブログタイトル
ファンシーの扉
フォロー
ファンシーの扉

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用