婚約者候補筆頭なんて知りませんッ 第10話 仮装舞踏会への誘い
今頃になって、あの日の話を持ち出して来るなんて、何か実は不手際でも? いや、そんな筈は無い。 父があの時、病床に臥せっていた私に『何事も無く無事に事は片付いたから心配はいらない』と言ってくれた。 あの父が、私に嘘などつく筈が……。 しかし、今思い出してみても、あの日は散々だった。 夜勤明けに残業までし、クタクタになりながら昼前に帰宅すると、妹から記憶違いの約束をしたらしき要件に付き合わされる羽目に...
2019/11/28 02:38