喉元すぎない話

喉元すぎない話

陸の孤島ですね、ともらした私は窮屈なマイクロバスの中にいた。埋立地の上にできた滑走路を飛行機が行き交っていたが、今回はその隣の建物に用事があった。田園地帯の中央にてきとうに敷かれた車道があって、そこをちらちらと進んでいたのだった。用事というのはまったく必要でない仕事であって、そのラフさが生きるのを楽にしてくれていた。