「風立ちぬ」で松任谷由美の偉大さを知る
宮崎駿の「風立ちぬ」を観る。 以下、ネタバレ感想。 序盤、何事かを成し遂げた人による、人生とはこうあるべきだという物語に見えて、素直に楽しめなかった。 過剰にそういう見え方がしてしまうところが、自分のダメさを表しているんだろうなあと思える作品、そんな風に感想を綴ろうかと思っていた。 中盤、宮崎駿のまさかのベタベタなラブコメ展開に悶える。宮崎駿が結核の美少女とか反則すぎる。 終盤、あっさりとした幕切れに唸る。 人生を掛けた夢は兵器となり、美しい飛行機は敗北を止めることは出来ない。 何かを込めたくなりそうな物語について、反戦を煽るわけでもなく、テクノロジーを呪うわけでもなく、偉業を称賛するでもなく…
2013/07/23 23:15