Solitaire
2014年に女子高生が作家デビューした作品。その当時は、高校生のリアルな気持ちや生活が描かれていて評価が高かったのでしょうが、残念ながら現在読むには無理があるような古さを感じてしまうものでした。主軸となっている差別問題に関して、この作品が出された年からのこの数年の社会の変化や人々の意識の変化はとてつもなく大きいものです。それに加えて、とても誤解の生じる物言いを覚悟で言いますが、舞台となっている地方の高校生と都心でマルチカルチャーの中で育っている我が子達とその仲間達では意識も対応もあまりにも違いすぎて、「これが真の高校生の姿よ!」と主張されても、一部の教育の行き届いていない子供たちの話にしかとらえられないのです。今でも大学に行って初めてこの作品に出てくるような高校生と同じような意識の同級生と知り合いドン引きするよ...Solitaire
2021/07/24 22:42