ライトノベルを書いています。 恋愛・ファンタジー・たまにBLなど。
最近始めたばかりですが、ライトノベルを書いています。恋愛・ファンタジー・たまにBLを書いていく予定です。 ただ今男女・BL織り交ぜた青春ラブストーリー「ボクラノキモチ」を連載中です。 http://blog.livedoor.jp/kazakuraakane/
屋根の上は強い風が吹いていた。 少し身を乗り出して、芝生を覗く。誰も外に出る様子はない。 屋根づたいに木に飛び移れば、塀まで登っていけそうだ。 リトは助走をつけて、屋根から木の枝へ飛び移った。 土の塀を登っていくとやがて頂上が見えてくる。今度は慎重に手
目が覚めると、見知らぬ場所にいた。 建具も壁も真っ白で、どこか遠くの宮殿にでもいるような錯覚を覚える。 微かな体の痺れを感じながらリトは身を起こした。 一人では大きすぎる寝具に敷かれたシーツは白く滑らかで、ひどく寝心地が良かったのを思い出す。土に藁を敷
―――誰よりも焦がれただけだ。 その愛が、常に自分を通して別の誰かを見ていたから。「はぁっ、はぁっ」 覆い茂る木々たちが行く手を阻むように視界を塞ぐ。 茨の棘が肌を切り裂いて血を滲ませた。けれど、立ち止まっている余裕はない。 後ろ手に掴んだ細い腕に力を
ボクラノキモチ<目次> 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17<登場人物紹介> 椎名 一樹(17)2月15日生まれAB型 身長/173cm 体重/57㎏ 趣味/バスケ・映画鑑賞
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