罪があふれるところに、恵みはさらにあふれる
〈1〉聖書の心は忘れられやすい論語読みの論語知らず、という言葉がある。聖書を読んでも実は聖書を知らないことがある。聖書読みの聖書知らず、ということは大いにありえる。ファリサイ派や律法学者はそうだった。最も聖書を知っていたのに、聖書の心を知らず、来るべきメシアを迫害した。現代でも聖書や神学に詳しい者が、キリストが実際においでになると迫害するだろうことはありえる。聖書は心で読まなければならない。聖書の心・聖書の文底は忘れ去られやすい。イエス・キリストの愛の啓示は忘れられやすい。いつの間にか、イエスの神は恐ろしい神だ、というふうに変わってくる。愛の神ではなく正義の神、旧約時代の神となってしまう。神の清さを強調するために、人間の悪を極度に強調したヤンセニズムなどは大変厳しい神観を信者に植え付け、行き過ぎた畏怖の心を起こ...罪があふれるところに、恵みはさらにあふれる
2015/07/22 14:42