第20章 交流なき英語
目が覚めた。誰かに呼び起こされたような気がしたが、周りには誰もいなかった。錯覚だろうか?それとも、本当に天使が現れて、僕を、現の世界に、連れ戻してくれたのだろうか?時計を見ると、夜中の2時を過ぎていた。つけっ放しにしていたブラウン管には、街灯が頼り気なく灯っている深夜の大通公園が映し出されてた。喉の奥が、少し痛んだ。洋子のアドバイスを聞き流して、炬燵で寝てしまったせいだ。寝惚けながら、炬燵から抜け出し、布団を敷いた。着ていた上着やズボンを脱ぎ捨てて、Tシャツとパンツだけになった。部屋の電気を消し、すぐさま、布団の中に潜り込みんだ。夢現の心持になり、意識が薄らいだ頃、付けっ放しの炬燵と石油ストーブの事を思い出した。むっくりと起き上がって、部屋の電気を点けてか、炬燵とストーブの火を消した。魂を眠りの世界に誘う天使は...第20章交流なき英語
2012/02/03 23:46