愛は狂おしく奪われて 63( 15R )

愛は狂おしく奪われて 63( 15R )

隆成は喜びの波濤が幾重にも押し寄せてくる気がした。芳人が格好良いと言ってくれる事が嘘みたいで。自分を嫌っていた芳人が心を開いて、更に好きを与えてくれる事が堪らなく嬉しくて。拒否も警戒もなく腕に収まる彼は妖艶で愛らしく、十年培った気持ちが益々膨れそうになる