ブログみるアプリ
日本中の好きなブログをすばやく見られます
無料ダウンロード
ブログ村とはIDが異なります
メインカテゴリーを選択しなおす
フォロー
Ourselves 131-2
—ああ、なんてことかしら、頭が痛いわ。シュルセルはなきべそをかいていた。—どうして姉さんったらいっつもこう、無計画なのかしら、胃も痛くなってきたわ。ああどうしよう。シュルセルは頭をふるふると振って、自分にできる精一杯で自分を支えて、乳姉に対
2013/01/31 08:20
Ourselves 131
二、夢 少年が、まるで長い間止めていた息を吐き出すかのようにぜえぜえと喘ぐのを、ディルキエはきょとんとした顔で眺めていた。少年は呼吸を整えると、困惑したような目でキッと睨んできた。「あなた、なんなんですか…!どういう神
2013/01/31 08:11
Ourselves 130
一、ダゲル 【世界のことを知るために、我々はまず、ある一つの物語を語らなければならない。 ある一人の少年の、世界への呪いを受け止めなければならない。 彼の者ほどに世界の理不尽を一身に受けている者はなし。 彼の者を本当に
2013/01/29 00:31
Ourselves 129
第二章 篝火 シリアの回廊が、他の二人にとってどんな世界だったのかは、カナタにはわからない。けれど少なくともカナタにとっては、そこはただの美術館のような陳腐な空間だった。けれど、そこに並べられた絵も、詩も、
2013/01/27 07:30
Ourselves 128
一、明瞭 それは、ただの願望だったかもしれないし、諦めだったかもしれない。せめてもの慰みだったのかもしれない。夢だ、これは夢なのだな、と初めからわかっていた。世界には、ラベンドューラの花の、淡い紫の花粉が、
2013/01/21 23:15
2013年1月 (1件〜100件)
「ブログリーダー」を活用して、紺色仔扉さんをフォローしませんか?